キャバクラ通い日記 ~キャバ嬢と恋愛できるのか~

今まで通ったキャバクラ、スナック、風俗での出来事を赤裸々に書きます!

反省。

日曜日。朝から温泉に入りながら今日は何をしようか考えていた。熊本に来てから給料は上がっていたしケータイにメール機能が付いてケータイの月々の料金はかなり安くなっていた。


しかし一晩で何万円も使い、スッキリもしてない。
20才の若者には辛い現実だった。



昨日雪乃ちゃんからのメールには嬉しくてすぐに返事をしたが彼女のジュンコからのおやすみメールには返事をしていなかったのでメールした。
どうせ寝てるだろって思っていたがすぐに返事がきた。僕は会いたいってメールを返した。
折り返しにすぐジュンコから電話がきた。


ジュンコ『おはよー 私熊本に行こうかな?』


僕『え?でもいいの?大丈夫?』


ジュンコ『あんまり寝てないけど向かいながら寝るからさ。タカちゃん駅に迎えに来てくれる?』


僕『もちろんだよ♪』


嬉しかった。
正直Hが出来るから嬉しかった。


昼過ぎに駅でジュンコと待ち合わせた。


ジュンコ『お待たせ♪』


僕『ちゃんと来れたね(笑)』


ジュンコ『また子供扱いしてー』


ジュンコは買い物に行きたいと言っていたのでジュンコの買い物に付き合った。
僕はすぐにでもジュンコとイチャイチャしたかったがグッとこらえてジュンコと街をブラブラした。

昨日受けたダメージはだいぶ薄れてきてジュンコに対して申し訳ない気持ちが大きくなってきた。


僕『何か買ってあげるよ』


ジュンコ『えっ?いいよー。』


僕『さっきから見るだけで何も買ってないじゃん。』


ジュンコ『良いなーって思ってもさ なんか買おうって思わないんだよね… 』


ジュンコは夜働く女の子にしては地味な感じで生活もブレていなかった。
ジュンコに何か買ってあげるよって言っても高いものをねだられる事は無いって思っていた。



ジュンコ『ねぇーこれにする♪』


ジュンコは千円くらいのピアスを持ってニコニコしていた。


僕『いやいや。もっと高くても大丈夫だから(笑)』


ジュンコ『お金じゃないの。これがいいの!』



ジュンコにピアスを買ってあげるとこっちが恥ずかしくなる程、凄く喜んだ。
ジュンコの笑顔を見ながら僕はキャバクラに行ったりセクキャバに行った自分を恥じた。



その日ジュンコは泊まる事になり僕はジュンコを何度も抱き締めた。

おっパブ(セクキャバ)に行く。

僕はY店を出た後に30分5千円~と書かれているおっパブ(セクキャバ)に入った。

前払いで深夜料金になっていた6千円を払い大音量のBGMが流れる店内の待合室に入った。
中は熱気もあり熱いくらいだった。

待合室と言ってもベニヤ板で囲ってある狭い部屋に コの字型に置かれた固いベンチにおじさんから若者までぎゅうぎゅう詰めで座っていた。
カーテンで仕切られていたのでカーテンが開く度に女の子の足がたまに見えたりして興奮した。

順番に薄暗い店内に案内されて少しずつ横にスライドしていく男達。
以外にも1人で来ている人が多く安心した。





ついに僕の順番がきた。
薄暗い店内をペンライトのような物を持ったボーイに案内された。


2人掛けの椅子に座りしばらくすると透け透けのキャミソールみたいな物を着た女の子がやって来た。
簡単に挨拶をして1ドリンク制との事だったのでウーロンハイを頼んだ。


『失礼しまーす♪』


そういうと女の子は僕に股がってきた。
そしてキスをしてきて僕の手を自分の胸に持っていった。


『優しく触ってね…』



僕は夢中になってキスをして胸を揉んだ。
段々慣れてきて今度は胸を舐めたり吸ったりした。

自分の前の席で同じようにお客に股がって胸を舐められている女の子と目があった。
その女の子は僕に微笑んでくれた。
何とも言い難い興奮感。





15分くらいで女の子が入れ替わり またさっきと同じように女の子が股がってきた。
僕の股間は大きくなったままで下着姿の女の子が自分の股間を擦りつけている。
僕はディープキスをしながら胸を揉んでいた。

このまま続けられると僕は間違いなくイッてしまいそうだった。


そんな僕を見透かしてか女の子はVIPルームに行こうと誘ってきた。
僕は間違いなくこれ以上の事が出来ると思っていた。
それでも今日は抜いて帰りたかったのでVIPルームで抜けなかったら…

迷った。女の子は濃厚なキスをしながら僕を誘惑する…


『ねぇ行こうよぉ。我慢できない…』


僕は時間延長とVIPルーム代、女の子の場内指名料金代金の支払いをして移動した。
VIPルームと言っても個室になっていたが狭く椅子がソファになっていた。
ただ寝転ぶ事が出来たので寝ながらさっきの続きができる。

僕は期待したが明らかにペースダウンした女の子に落胆した…


そしてまた時間が迫ると濃厚なキスをしたり僕の股間を触りながら延長を迫ってきた。
あまりにも極端だったので僕は延長を断り店を出た。


歩きながら自動販売機でコーヒーを買ってサイフの中身を確認した。

キャバクラで確か…

1万…4、5千円だったかな…

おっパブで6千円と…


サイフには1万数千円入っていた。
時間的に僕はタクシーで帰らないと行けなかったので後ろ髪を引かれる思いで街を後にした。



もちろん下半身はムズムズしたままで自由の効かない5人部屋での生活を考えると落胆した。



旅館に戻るとアキラが外でケータイをいじりながらタバコを吸っていた。



アキラ『今帰り?』


僕『あぁうん。撃沈(笑)』


アキラ『オレも(笑)』


二人で今日の出来事を話て慰めあった。


雪乃ちゃんから『今日はありがとう』ってメールが来ていたので少し元気になった。

雪乃。

熊本での生活は沖縄と違い開放感がなかった。
宿泊先の旅館が5人部屋で1人になる事は殆どなかったからだ。最初の頃は部屋で色々話ていたが日に日に会話は無くなり入浴、食事を済ませてから窮屈で仕方無かった。


僕はパチンコ屋に通うようになっていた。
1人になりたかったしお金も欲しかった。
日曜以外 毎日3食付いているのでタバコ代とコインランドリーで使う以外お金を使う事は無かったがキャバクラや風俗に行こうと考えていた。



キャバクラに行って…



風俗に行って…



あぁやっぱり最低5万円くらい持っていかないと不安だなぁ。僕は頭の中で計算しながらパチンコ台に向かっていた。
平日の夜なのでたくさんお金を使う事も無かったが逆にたくさん勝つこともなかった。
パチンコ屋には歩いて10分も掛からないので毎日行くようになっていた。

そして週末。
アキラを誘っていたが断られていた。
アキラは1人で行動出来るタイプではないのですぐにピンときた。



女だ!!



アキラは僕と一緒に電車に乗った。
僕の誘いは断って出掛けるのが気になっていた。

キャバクラY店の誰かと会うんだな。
僕はまたピンときた。
他に女の子と仲良くなるには旅館の子かパチンコ屋の女の子くらいだ。


僕『アキラどこ行くの?』


アキラ『うーん誰にも言わないでよー』


僕『もちろん。女でしょ』


アキラ『うんY店のミサキちゃんとご飯に行く』


僕『やっぱり~(笑)じゃー同伴だねー』


アキラ『どう…はん?何それ?』


アキラは無知だった。
僕は彼女のジュンコから色々聞いていたので同伴とかアフターといった話をよく聞かされていたのでアキラに同伴の事を説明した。



アキラ『ミサキちゃん そんな話しなかったよ?ただのご飯だよ。』


僕『土曜日だし店休まないでしょ?』


アキラ『じゃーオレとご飯食べて遅れて店に出るのかな?』



僕『いやいや店に連れて行かれるって。Y店たしか同伴料金¥2000だったよ』


アキラ『えっ!お金取られるの??』


同伴料金とかあるから僕の周りの友人達が飲み屋に行く奴はモテない奴と思うのだ。
アキラは僕に対して自分は特別で同伴は無いと言ってきかなかったので、それ以上僕は同伴の話をしなかった。駅でアキラと別れて僕は市電に乗って繁華街へ向かった。まだ少し早かったので街を探索した。
今日の最終目的は抜く事だったので風俗店を中心に見て回ってからY店に入った。


雪乃ちゃんを初めて本指名した。



雪乃『あれ~ちょっと待ってよ~』


雪乃ちゃんは席について僕をじーっと見つめた。
胸の谷間が近づいてよく見えたので目のやり場に困った。


雪乃『思い出した!県外から仕事で来てる人だ!』


僕『良かった(笑)よく覚えてたね(笑)』


雪乃『仕事ですから(笑)一緒に来てた人はあれから2回くらい来てるよ』


僕はアキラが2週間の間にY店に3回通ってる事を初めて知った。


僕『今日も来ると思うよー ミサキちゃん?だっけ。一緒にご飯って言ってた。』


雪乃『そうなんだー じゃー10時過ぎくらいに来るね』


僕『えっ何でわかるの?』


雪乃『ここ10時から料金変わるからさ』


ミサキちゃんはY店でNo.3位で同伴やアフターをバンバンこなす子で当時人気絶頂の浜崎あゆみに似ている子だった。Y店には他にも浜崎あゆみに寄せている子が多かったがミサキちゃんが一番似ていた。
僕らと同じ年令で雪乃ちゃんの話で何となく他のキャストから好かれていない事に気付いた。


雪乃ちゃんは僕の2つ年上で目力があり綺麗な人だった。初めて店で会った時はサバサバしていて話も一番盛り上がらなかった。
だから今日僕が本指名した事に驚いていた。


雪乃『私 年上にしか指名されないからタカちゃんが指名してくれたのビックリだった』


僕『そうなんだ?僕の中では一番だよ?』



雪乃『アハハ(笑)嬉しい♪』


雪乃ちゃんは前回と違いよく笑ってくれた。
このギャップにやられた。僕は結局1セット延長してしまった。

僕が会計をしている時にアキラとミサキちゃんが入ってきた。ミサキちゃんに連れられて仕方無く来ましたって雰囲気を出してるアキラが面白かった。


アキラは僕を見てバツが悪そうに苦笑いをして軽く手を上げた。
アキラのテーブルにはハート形の飾りが付いたボトルキープの焼酎が置かれていて仕方無く来ましたって感じのアキラの表情と同伴はしないって言っていたアキラを思い出して余計に面白かった。


僕は雪乃ちゃんの名刺に連絡先が書いてなかったのでケータイ番号を聞いて店を出た。


さぁ次は風俗だ

暴発。

熊本での僕は社員さんと仕事するか沖縄でも一緒だった松岡さん(職長)と組んで仕事していた。
他のバイト仲間とは別々でつまらなかったが毎日が驚くほど早く過ぎた。
疲れていたので温泉に入りご飯を食べて洗濯しに行く以外は部屋にいた。
パチンコや飲みに行く人もいたが5人部屋で僕が1人になる事はなかった。



健康な20才の男がバイトの毎日ではストレス以外にもたまるものがある。
僕は週末はアキラの誘いを断り帰る事にした。
土曜日に帰って日曜の夜には戻らないと行けなかったがもう限界だった。
ジュンコには何回も土曜に帰る事を念を押した。



僕『土曜日に会えるよね?』

ジュンコ『会えるよー 聞くの何回目(笑)』


僕『あぁごめん(笑)』


ジュンコ『タカちゃん前もって言ってくれてたから休み取ったんだよ!土曜なのにさ。』


僕『マジで?ありがとう!嬉しい♪』


ジュンコ『喜んでくれて嬉しいよ♪』


僕はもちろん本当に嬉しかったのだが とにかく抜きたかった。熊本で風俗に行く事も考えたが60分とか90分で1、2回抜くより もう当分は抜かなくていいやってくらいにしとかないと持たないと思った。


土曜日はバイトが終わると温泉に入って駅に向かった。地元の駅でジュンコは待っていた。
すぐに抱きつきホテルに行きたい気持ちを押さえるのに必死だった。


僕『ご飯何たべようか?』


ジュンコ『私お弁当作ってきたの。ホテルに入って一緒に食べよう♪』


嬉しかった。
願ってもない展開だった。
夜の仕事をしてからジュンコは以前より少し派手になっていた。それでも中身は等身大で僕に尽くしてくれるのは全然変わらなかった。

いつもはラブホテルに入るのだが僕らは駅近くのビジネスホテルに入った。
ジュンコは料理も上手だった。若い女の子が作る可愛らしい弁当ではなくきんぴらごぼうとか昆布巻きとかも入っている弁当を作ってきてくれていた。



僕『オレジュンコの料理好き。美味しいし若い女の子が作る いかにも的な感じじゃないからさ』


ジュンコ『ごめんねお祖母ちゃんみたいな料理で(笑)』


僕『そんな事じゃなくてさ。落ち着くっていうかお袋の味みたいなさ…』


ジュンコ『お祖母ちゃんじゃなくてお母さんか(笑)』


ジュンコの前に付き合っていた4つ年上のアイちゃんは料理は全然ダメだった。
作って欲しい場面でも、例えば桜を見に花見に行ったり動物園に行ったりするデートでもコンビニ弁当だったりするのでガッカリしていた。


ジュンコは普段はカジュアルな格好でブランド物はサイフと仕事用のバックくらいしか持っていなかった。
僕はジュンコのそういう所が好きだった。
反面キャバクラやスナックといった飲み屋では派手目な子が好きだった。見た目派手な子が普段は家庭的だったら最高だ。




ジュンコの作ってくれた弁当を食べた後イチャイチャした。僕は5人部屋で一人で抜く事も出来ずにいたので痛いくらい大きくなっていた。




ジュンコ『あの…当たってますけど…(笑)』



ジュンコを抱きしめてキスしただけで僕はMAXだった。



ジュンコ『浮気してないね♪偉かったね(笑)』


ジュンコは僕の下半身で浮気チェックしている。


ジュンコ『ご褒美にペロペロしてあげる♪』


ジュンコは押さえきれない僕を焦らすように攻めた。
舌先をあちこち這わしてなかなかくわえずに、やっとくわえた瞬間に僕は勝手にイッてしまった。



ジュンコ『うっ…あぁ…んぐぅ…わーーっ』



僕『あっごめん…』



信じられない量に二人で大笑いした。


料理上手は床上手

僕の座右の銘である。
僕らは何回も何回も求めあった。





もう大丈夫。
翌日僕は熊本に帰った。
アキラは他のバイト仲間と土曜日キャバクラYに行っていた。一瞬 雪乃ちゃんを指名したんじゃないかと不安になったが違ったので安心した。

ジュンコと離れてすぐにキャバクラの事を考える自分が少し嫌になった。




そしてあれだけ愛しあったのに2日くらいで僕はまたもどかしい気持ちになっていた…

熊本。

僕は日本料理店のバイトを辞めた。
板長さんに重々お礼を言った。

志乃さん『辞めても飲みに来てよー』


志乃さんに会ったのはこれが最後だった。


そして熊本へ。


初日は現場の下見だった。
僕はアキラ達とは別で社員さんの手伝いだったので少し残念だった。
早く終わらせて宿舎に戻ってアキラと今後の話をしたかった。

宿舎は旅館で5人部屋だった。
風呂は温泉。食事は美味く最高だったが5人部屋っていうのが後々僕を苦しめた。


やっと初日が終わりアキラと温泉に入った。


僕『どうする?』


アキラ『今夜行っちゃう?』


僕『今夜?』


アキラ『夜も下見しなきゃ(笑)』


僕『だよね(笑)』


僕とアキラは夜ご飯を食べてバスに乗り夜の街へ繰り出した。久し振りになにかこう胸の奥底から燃え上がるような熱いものを感じた。
全く飲んでいないのに僕らのテンションはかなり高かった。

僕は事前にどの店に入るか決めていた。
出来れば安くてそれでも女の子の質は落ちない店。
僕は『Y』という店を選んだ。

飲み放題 1セット(60分)
20時~21時 ¥4000
21時~22時 ¥5000
22時~24時 ¥6000
女の子のドリンク料金 ¥1000~
指名料金 ¥1000


こんな感じの店だった。
地元のジュンコが働くクラブは飲み放題¥5000円(70分)だったので田舎の高い店が熊本のキャバクラでは
リーズナブルな店という感じだった。

僕もアキラも沖縄で色々学んでいたので以前と比べて落ち着いていた。
とにかく今夜は延長しない事と指名しない事を決めた。僕らは店がオープンしてすぐに店に入った。
その日は女の子のドリンク料金がいらないキャンペーンをしていたのでオープンから割りとお客さんが多かった。


『いらっしゃいませ~』


すぐに女の子がついた。
僕らは出勤間もない女の子を必死に盛り上げようと頑張った。3回くらい女の子が入れ替わっただろうか。ボーイが延長するか会計するか聞いてきた。
僕とアキラは目を合わせて確認した。





『延長で!』




結局僕らは指名しないまま延長終了まで過ごした。
貰った名刺は5、6枚だった。
帰りは電車に乗り旅館近くのラーメン屋で名刺を並べて意見交換をした。
この時間がけっこう楽しい。
旅館は5人部屋だったので部屋では話出来ない。

僕らは日付が変わる頃に御開きにした。


この頃のケータイにはショートメール機能が付いていたが僕はジュンコがバイトが終わる頃まで起きていてジュンコに電話をした。
後ろめたい事があるとフォローする。
こういう行動が逆効果だとは微塵も感じていなかった。



翌日の作業はさすがにこたえたが僕は『Y』に行き名刺の中から唯一顔と名前と話した内容が一致した『雪乃』ちゃんとまた会う為に頑張った。

平穏。

相変わらずフリーターの僕は昼前に起きてダラダラ過ごして夕方からバイト。夜は彼女のジュンコをクラブまで迎えに行っていた。ジュンコはだいぶ夜の仕事に慣れて同伴やアフターにも行くようになっていた。

あんなに煩わしく思っていたのにアフターに行く時は心配で僕はジュンコを必ず待っていた。
そんなジュンコもどんなに遅くなっても翌日僕が朝からバイトの時は必ず弁当を作って持たせてくれていた。
なんだかんだ言っても当時は幸せだった。


志乃さんが働くガールズバーにも たまに顔を出していた。ほぼ毎日バイト先で志乃さんと顔を合わせているのに志乃さんは上手にバイト先とガールズバーでのキャラを使いわけていたから飽きなかった。
志乃さんをどうにかしたいとも思っていなかったから心地よく過ごせていた。




なんとなく平穏な時間に身を任せていたが若さゆえか刺激が欲しくなってくる。



バイト終わりに同じ年の友人達と居酒屋に行き何か楽しい事はないかよく話ていた。
僕はジュンコからお迎えの電話があると途中で抜けるので『お前はいいよなぁ』と皮肉を言われたものだ。


でも何か満たされない。何が満たされていないかもわからない。一体どうしたいんだろう。


僕は沖縄のカナちゃんに電話して話てみた。



カナ『よくわからない(笑)マンネリじゃないの?』


僕『そうなのかなぁ。沖縄にいる時は毎日楽しかったなぁ。』


カナ『私を置いて帰るから(笑)』


僕『そうだね ごめんよ(笑)』


でも真剣に沖縄に残れば良かったとたまに思っていた。





カナ『そういえばアキラ君別れたらしいよ!』


アキラは沖縄に永住すると言っていたがやっぱり上手くいかなかったのか…
予想していたので驚きはなかった。
バイトの熊本現場でまた一緒になると思うと少し楽しみになってきた。





それから僕は熊本へ行ったらまたアキラと遊ぶ事を考えてタウン情報紙を買って色々調べた。



ジュンコ『タカちゃんとまた離れちゃうね』


ジュンコは寂しそうに僕を見つめた。


僕『今度は陸続きだから毎回は無理だけど週末には戻るよ。』


週末はアキラ達とキャバクラ行くとは当然言えない。


僕は沖縄のアキラ達の帰りが待ちどうしかった。

ガールズバーへ行く。

彼女のジュンコに依存しすぎで恋愛感情より申し訳ないからジュンコに合わせる事が多くなり窮屈な時間が多くなった。さすがに僕も限界に達してとりあえずでも良いから稼ぎ欲しかった。


あまり気乗りしなかったが以前バイトしていた日本料理店の板長に頭を下げてバイトさせてもらう事になった。
系列のファミレスには元カノのアイちゃんがいたのでファミレスには入らないように午前中は違うバイトをしてる事にして夕方から11時くらいまでのシフトで入った。
ジュンコは僕の送りが無くなる事を淋しがったが迎えには行けるからと言って説得した。


稼ぎも欲しかったし毎日ベッタリのジュンコから離れたい気持ちもあった。
何より自分の自由な時間が欲しかった。
幸い沖縄から一緒に引き上げた社員さんが次の熊本現場の準備に呼んでくれる事もありジュンコに頼らずに生活出来るようになってきた。


そうなると沖縄で覚えた夜遊びを地元でもしたくなる。田舎なのでスナックが圧倒的に多かったがとにかく綺麗な女の子とおしゃべりしたり足を伸ばして風俗にも行きたい。願望は膨らむばかりだ。


そんな事を考えている時に日本料理店に新しくホール担当の女の子が入ってきた。


志乃さんっていう僕の1つ上。
元ヤンだ。目が座っていて怖そう。


それが僕の第一印象。
僕は仕込みから入り洗い場から焼き場の補助、揚場の補助までこなしていてホールも ほぼこなせたので僕が志乃さんに色々教える事になった。
正直最初は凄く嫌だったが話てみると見た目と反して志乃さんはかわいい人だった。


見た目とのギャップが僕は大好物だ。





志乃さんは10時から居酒屋でバイトしてるって事で僕より早く帰っていた。



その日は暇でまかないを食べた後 僕も志乃さんと一緒に帰る事になり駐車場まで一緒にあるいた。




志乃『タカツグって飲みに行ったりするの?』


僕『たまに行きますよー』



志乃『ウチさ居酒屋でバイトって言ったけどホントは飲み屋なんだよねー』



僕『そうなんですか?』



志乃『予定なかったら今から飲みに来ない?』



一瞬ジュンコの顔が浮かんだが志乃さんがどんな接客をするか興味があったので行く事にした。
普段デニムにTシャツの志乃さんのドレス姿やスーツ姿にも興味があった。


志乃さんに案内されて出勤してない従業員の駐車場に車を停めた。
バイト先で一緒にご飯を食べて一緒に店に入る。
思えば始めての同伴だ。



店の扉を開けるとカウンターにBOX席が3つ程ある店だった。何か違和感を感じる。


女の子がデニムにTシャツみたいなラフな格好だ。



『おかえりー なに飲むー?』


ため口・・?


女の子がお客さんに近くもない。
女友達と話ているようだった。
志乃さんはカウンターに入り僕にビールをだした。



志乃『はいこれ私のおごり』



僕『あっ良いんですか?頂きます!』


志乃『いつも色々教えてくれてるお礼だよー』



そう言って志乃さんは微笑んだ。
こんな顔もするんだ。なんだか嬉しかった。
志乃さんは僕だけじゃなく1つ飛ばしくらいに座っているカウンターのお客さん2~3人の相手をしていた。
キャバクラやスナックと違いお客さんに媚びを売らず接するスタイルが心地よく感じてきた。


2時間くらいたった時にジュンコからお迎えの電話が来たのでチェックしようとするとカウンター越しに志乃さんが耳を貸してってジェスチャーをしたので志乃さんの口元に耳を傾けた。



『いつもありがとう。今日は私のおごり。その代わりたまに店に顔だしてよ』



ドキドキした。
やっぱり僕は年上が好きなのかも…


志乃さんにお礼を言ってジュンコの元に急いだ。




ジュンコ『あれー?車は?』



僕『ごめんバイト先の人と飲みになってさ』



ジュンコ『そうなんだー 板長さん?』



僕『うん』



嘘をついた。
別に悪いことをしてるつもりは無かったが言ったらいけないと思った。


その日はジュンコの方から泊まって行こうって言ってきた。僕は何だか飲み足りない気分だったのでお酒を買ってホテルに向かった。

20才の僕はお酒の味は正直わからず美味しいとも思っていなかった。
ただ酔っ払うのは嫌いじゃなくホロ酔い気分になりたい為に不味くても飲むって感じだった。

この時は志乃さんの所で飲んだ時間が楽しかったからもう少し飲みたいって思っていた。

そうこうしているうちにホテルに着いた。
ソファーに座りタバコに火を付けた。




ジュンコ『お酒呑むでしょ?』



僕『うん。ねぇーお店みたいにしてよ』



ジュンコ『えーなんでよー?仕事終わったのにー』



僕『お願い!』



ジュンコ『仕方無いね…いらっしゃいませ♪』




僕『お、おぅ…何か飲みなよ…』



ジュンコ『頂きまーす』



そして僕はジュンコの太ももを撫で始めた。




ジュンコ『ちょっと待ってよー!それやめてよ!』




僕『他の客にはさせて俺はダメなのか?』




最低である。
でもジュンコの事を触るお客さんに差を付けたかった。
他のお客さんは出来ない特別感を味わいたかった。
そうする事で僕はジュンコの彼氏だと思って自信を持ってジュンコを夜のお店に送り出せると思った。



思いきってジュンコにもそう伝えるとジュンコは納得してくれた。


いや納得していなかったかもしれないが以前ジュンコの店に行った時に僕に色々見られたと思ったからかもしれない。ジュンコには店に来ないでって言われていた。




僕は仕事帰りのままの格好のジュンコをソファーに押し倒した。自分でもわかっていたが荒々しくキスをして胸を触った。



ジュンコ『ねぇどうしたの?アァっ…ねぇもっと優しくして…』



僕『……。』




興奮した。
僕は他の客には出来ない事をしてるんだ。
この味を覚えた僕はこれから先飲み屋のお姉さんを抱きたい願望に悩まされた…






興奮した僕は普段よりかなり早めに果ててしまった。
ちょっと申し訳無い気持ちと格好悪いなって我に返った。



ジュンコ『ねぇ…凄く良かった…』




女ってわからない…




翌日の昼ジュンコと別れた後に車を取りに志乃さんが働く店の駐車場に向かった。




志乃さん『あれ~朝帰りですか?違う昼帰りだ(笑)』




志乃さんは別の女の子2人と大量のお菓子か何かを店に運んでいた。買い出しもしてるんだ。
夜も働いて朝から活動してる志乃さんに感心した。



志乃さん『ご飯食べたー?まだなら一緒に行かない?』



僕『まだですけど…』



志乃さん『じゃー乗ってー』



僕は志乃さんの真っ赤なスポーツタイプの車の後部座席に乗ろうとした。別の女の子も一緒だと思っていたら志乃さんと二人で行く事になってちょっと怯んだ。
二人きりになってお酒も入ってない状態で一緒にいれるか不安だった。


志乃さん『ラーメンでいいよね?』



僕『えっ!うん…はい…』



志乃さん『はいじゃーラーメンねー』




意外だった。
僕は女の子と一緒にご飯を食べる時はお洒落なお店とか話題のお店を選んでいたし沖縄のカナちゃんもそうだったように相手もそうしていると思っていた。


それは僕が志乃さんの特別じゃないからだろう。
思えば彼女以外の女の子と二人きりでご飯を食べるのは初めて…いや沖縄のカナちゃんの場合はお互い薄々好きって気持ちがあったから違う。

下心が全くない女の子とご飯を食べるのは初めてだ。

ラーメンを食べた後に志乃さんが缶コーヒーを買ってくれてドライブした。


志乃さんが以前は某大手の車メーカーに勤めていた話

姪っ子がかわいい事

猫より犬が好きな訳

色々話した。


そして彼氏と一緒に店を出す為に掛け持ちして働いている事…



僕『いいんですか?彼氏さんに怒られないんですか?』



実は志乃さんの心配より自分の身の危険の方が不安だった。


志乃さん『バレないでしょ。バレてもご飯食べただけじゃん』



僕はまだまだ子供だ。
バイト先では先輩なのに1つとはいえ志乃さんは年上。
不思議な感じだった。



僕『なんで僕を飲みやご飯に誘ったんですか?』



僕は好きとまでは言わなくてもなんで彼氏がいるのに僕にこんな風に接してくれるか気になったので聞いてみた。



志乃さん『お兄ちゃんみたいで弟みたいだからだよ』



女ってわからない…





それからしばらく話て志乃さんと別れて帰った。
あと数時間後にバイト先で志乃さんと会うのが恥ずかしい気がした。





バイトの時間…




僕『お疲れ様です。。。』




志乃さん『お疲れさまでーす』




志乃さんが普段通りだった事に安心した反面、すこし寂しかった。