キャバクラ通い日記 ~キャバ嬢と恋愛できるのか~

今まで通ったキャバクラ、スナック、風俗での出来事を赤裸々に書きます!

再び。

カナちゃんとデートしてから沖縄での生活は以前より楽しくなった。沖縄でのバイトは肉体労働で毎日クタクタだったがバイトが終わるとカナちゃんに電話して寂しさを紛らわせたりていた。




彼女のジュンコとは昼休みに電話をする約束をしていたが面倒臭くて忙しかったとか理由をつけて毎日電話する事はなくなり、たまに電話するって感じだった。




やっぱり遠距離恋愛って無理だな。
意志が弱い僕は誘惑に負ける。
でもカナちゃんとはHしてないからなのか僕に罪悪感はなかった。



ジュンコは僕が沖縄に来た時に地元のクラブで働きだしていた。けして綺麗でもなく可愛いタイプでもないのだがスナックやキャバクラに行く機会が増えた僕は『ジュンコもこんな事してるのかな?』って飲み屋で見る光景をジュンコに照らし合わせていた。
それは嫉妬心なのか…



ジュンコのお客さんとのやり取りを想像して変な気持ちになった。




ジュンコは多分盛り上げ要員だろうからお客さんからチヤホヤされる事はないだろ。
僕は勝手にそう思っていた。




カナ『いま彼女の事を考えてたでしょ?』




鋭い…




カナちゃんの店で他のお客さんが店の女の子を触ろうとして女の子がかわす攻防戦を見ていた僕にカナちゃんが話しかけた。




図星だったが濁した。
以前だったら素直に認めていただろうけどカナちゃんとデートして帰り際にキスされた僕はカナちゃんの前で素直になれなかった。



ジュンコの話をされるのは正直嫌だったがクラブってどんな感じか詳しくわからなかったからカナちゃんに色々聞いていた。





カナ『タカちゃんさぁ。彼女の話すると嫌な顔するくせに色々聞いてくるよねー』




僕『えっ?そうかな…』




ジュンコの事は好きだったが近くにいるカナちゃんの事も気になる。それでもカナちゃんを口説いたり僕から遊びに誘う事はなかった。
カナちゃんが僕のバイト先の会社の人達がよく行くスナックのママの娘さんっていうのもあるし会社の先輩数人がカナちゃんを気にいってるの知っているからだ。




それがなかったらとっくにカナちゃんを口説くなり手をだしていただろう。
下手に関係を持つと今後面倒な事になる事は若い僕にも理解出来たし沖縄を離れる日が来るのにカナちゃんをどうにかしたいとは思っていなかった。




でも…
気になる。実際こうして店に来てしまっているわけだし。




カナ『タカちゃん お金大丈夫?最近よく来てくれるよね?』




僕『大丈夫だよー 民宿いても暇だしさ。』





嘘である。
飲みに行くお金は正直ちょっと勿体ないと思っていてパチンコに行き勝ったら勝ったお金で飲みに行こうって思っていた。
当然負ける日もあるから僕はお金持っている時と全然持っていない時の差は激しかった。
当時のケータイの通話料は今よりかなり高かったがそれを差し引いても僕の通話料は周りの人より遥かに高くなっていた。



カナちゃんは毎日のように電話をかけてきたり飲みに行くペースが増えた事を気にしてくれる気が利く子だった。



カナ『わざわざお店に来なくてもお店休むから外で会おう』




カナちゃんはそう言ってくれる。
不思議なもので『飲みに来て』ってキーワードが見え隠れする営業より『無理に来なくてもいいよ』とか『外で会おう』って言われた方が『大丈夫だよ』って見栄を張り店に行ってしまう。




この時は店で飲む事の方が都合が良かった。
外で会うより飲む場所はここしか知らないからと言ってれば周りに気を使う事はないからだ。




僕はオープンから1セットでだいたい帰るのだがバイト先のパチンコ組がパチンコに勝ったらカナちゃんの店にやって来る。僕もパチンコに行く時は一緒だからわかる
。先輩達の誰がカナちゃんを気に入っているのかも知ってるからカナちゃんと外で会うよりは早い時間に店で会う方が気が楽だ。



カナちゃん『明日さお店休むから遊ぼうよ♪』


僕『うん。でもいいの?』


カナ『大丈夫だよ。私お昼の仕事決まったらお店手伝うの辞めるし今もお母さんから頼まれて嫌々してるんだからさ。』


カナちゃんに誘われて嬉しくて何のためらいもなくOKしてしまった。


カナ『じゃー明日仕事終わったら電話してよ♪迎えに行くからさ♪』


僕は嬉しさを噛み殺してタクシーで民宿に帰った。

部屋に戻ると珍しくアキラが先に帰ってきていた。


僕『珍しいねー まだ10時前だよww』

アキラ『ちょとねー♪』



アキラは眉毛を整えていた。
今日はパチンコに行かずに古着屋に行って買い物してきたみたいで新しいミリタリー系の服がハンガーに掛けてあった。


アキラ『誰にも言わないでくれよ』

僕『うん(笑)なになに?』

アキラ『タスクにさぁ。あっタスク知ってるよね?』

僕『現地バイトの子でしょ?19才だっけ?』

アキラ『そうそう!女の子紹介してって言ったら明日紹介してくれるってなってさ』

僕『へぇ~いいなぁー』

アキラ『仲良くなったら友達呼んでもらってタカちゃんにも紹介するからさ。今回はごめん』


今の僕は別に羨ましくなかったけど、こう返した方がいいと思って言ったのだかアキラは抜け駆けした事を気にしているようだった。

アキラ『あっ この事は内緒ね』


心が痛かった。
アキラは嬉しさのあまり僕に話てくれたのだろうが僕はカナちゃんの事をアキラにも言えなかった。


次の日アキラはバイトを切り上げると同乗するバイト仲間を急かして帰った。
民宿には浴槽は無くシャワーのみだったがアキラはなかなか出てこなかった。
僕はカナちゃんを待たせたら悪いしシャワーを浴びてから電話しようと考えていた。
そしていつものように皆がパチンコや買い出しに出掛けてからこっそり出掛ける予定だった。


それにしても長い。。。


『タカツグご飯食べーーっ!!』


民宿のおばちゃんが叫んでいる。
昨日色々考えていて民宿のおばちゃんに今日の夜ご飯がいらない事を言うのを忘れていた。


『アキラはご飯いらないって言ったけどさー 間違えて作ったからタカツグ食べー』


民宿のおばちゃんが僕に二人分のご飯を並べた。
さすがに二人分はキツい。。
しかもカナちゃんに早く会いたいのに…
結局いつもよりシャワーもご飯も時間が掛かってやっとカナちゃんに電話した。


カナ『民宿の近くで待ってたからすぐ着くからね♪』


こういう所がカナちゃんの魅力だ。
ニヤニヤしてしまう。

僕『ごめんごめん遅くなって』

カナ『大丈夫だよー でも何かあったの?』

僕はシャワーの順番待ちの事やご飯の話をした。

カナ『なんだー そんな事か(笑)』

沖縄の人って皆んなそうかはわからないが物凄くおおらかである。僕は安心したがカナちゃんが別の理由を考えているのかなって察して釘をさした。

僕『あのさ。二人で会う事をさ…』

カナ『誰にも言わないよ(笑)会社の人達でしょ』


なんて気配りが出来る子なんだろう。
よくわかってる。

僕『ウチの会社の人達に誘われたりするの?』

カナ『うん。まぁ…いいじゃん。でも誘われても行かないよ?』


僕はカナちゃんが誘われてるのを知ってるのに質問した事を悔いた。こんなに気が利いて気配り出来る子に何言ってるんだ。。。

カナ『じゃーカラオケ行こうか?私ご飯まだだから何か食べながらタカちゃんの歌を聴いてる(笑)』


カナちゃんが上手く空気を明るく変えてくれた。


名護市内のカラオケ店に着くと見覚えのある紺色のミリタリージャケットを着た男がいた。


カナ『あるアキラ君じゃない?』

僕『ホントだ!』


アキラ達は2対2だった。タスクは坊主頭の茶髪で連れてる子は二人ともロングブーツを履いてる二人とも似たような派手な格好だった。

言っちゃダメだよって言われてから

カナ『アキラ君お店のみんなに軍人さんって言われてるんだよ』

吹いた(笑)

僕『そうなんだ(笑)』

カナ『だっていつも軍服みたいなの着てるじゃん』

沖縄は米軍払い下げみたいな店が多くて古着好きなアキラはARMYって書いてあったり迷彩だったりする服をよく買って着ていた。飲み屋でお客さんの特徴でアダ名を付けられるのはよくあるらしく僕も少し不安になった。


僕『ちなみにオレは?』

カナ『ジャンボ(笑)』

僕『なにそれ(笑)?』

カナ『お母さんが付けたんだよ(笑)デカイから(笑)』

当時の僕は180センチで73キロ
今はプラス10キロ(笑)
身長が高かったのは親に感謝している。
でもジャンボってなんか誉められてる感じはしないから複雑だった。


しばらく話ながらアキラ達の様子を見ていたが違う店に行く事にした。


部屋に着くとカナちゃんはピザとかポテトとか僕もつまめるような物を頼んでくれた。
僕は当時流行っていたGLAYのHOW EVERを歌った。
音痴だったが歌うのは嫌いじゃなかったのでミスチルとかスピッツとか歌った。

カナちゃんは安室奈美恵のCAN You CELEBRATEやSPEEDのWHITE LOVEを歌った。





2時間くらい歌ってゲームセンターに行ったらアキラ達がビリヤードをしていた。
同じ年齢で同じ町で遊んでるとはいえ考えてる事が同じなんだと思い笑えてきた。



アキラ達が女の子達にキャッキャッ言われながらビリヤードしているのを見ていたらちょっと羨ましかった。



カナ『羨ましいんでしょー。行っていいんだよ?』




ホントにカナちゃんは鋭い。
でも女の子は好みじゃなかった。年上のようなカナちゃんの方が良かった。店ではスーツを着ていて初めて会った時は偶然でデニムにTシャツ。
デートの時は女の子らしい格好だった。




僕らはアキラ達にバレないようにゲームセンターを出て海に行った。
沖縄の海は本当に綺麗で僕も大好きになっていた。




カナちゃんは25才くらいで結婚して子供は3人欲しいとか旦那のお母さんと買い物に行ったりしたいとか自分の将来の夢を語りだした。




店ではそんな 話をしないから新鮮で楽しかった。




正直 飲み屋のお姉さんって軽くて誘えばついてくる男好きだと当時の僕は思っていたがカナちゃんと話ていると飲み屋で働いてるってだけで普通の女の子なんだなって思えた。




次の日もバイトだったのでカナちゃんに送ってもらって帰る事になった。
僕はこの間の帰りにカナちゃんにキスされた事を思い出した。今日もきっと…
いや今日は僕から…



民宿近くに車が止まっていた。
僕は会社の人にバレたくなかったので足早にカナちゃんと別れた。




あぁ今日はキス出来なかった。





この時僕は沖縄で仕事見つけて25才くらいで結婚しようかなと思っていた。




そうカナちゃんの夢の相手になりたいと思い始めていた。